JICA海外協力隊の志望動機はどう書く?元合格者が教える通過のコツ

選考

この記事では、JICA海外協力隊元合格者が、通過しやすい志望動機の書き方について解説します✏️

JICA海外協力隊の志望動機が重要な理由

JICA海外協力隊の選考では、志望動機がとても重視されます。

「この人は本気で行きたいと思っているのか?」「派遣先でやっていけそうか?」という部分を見られているからです👀

特に2次選考の人物面接や技術面接では、志望動機を深掘りして質問されることが多いので、しっかり考えておく必要があります。

志望動機を書く前に考えるべき3つのポイント

志望動機は、ただ「行きたい!」という気持ちだけでは通用しません。

次の3点を軸に、自分の中で言語化しておくことが大切です。

1. なぜJICA海外協力隊なのか?

「なぜ他のボランティアや民間企業ではなく、JICA海外協力隊なのか?」

他のボランティアやNGOと比較した、JICAのボランティアと特徴をもとに理由を説明できると、説得力が増します!

2. なぜその職種・その国なのか?

あなたが応募する職種と派遣希望国を選んだ理由も重要です🌎

職種に関しては、あなたの経験やスキルとのつながりを示しましょう。

3. 自分の経験とどうつながるのか?

過去の経験や学びが、どう協力隊で活かせるか。

特に教員や専門職の場合は、どんな実践をしてきたのかを書くことで、現場に即した志望動機になります。

字数制限もあるので、これらのポイント全てを志望動機に盛り込めるわけではありません。

ですが、その他の項目や面接時に聞かれる質問に対して、一貫性を持たせるために自分の中で言語化しておくことが大切です!

まずはポイントごとに整理して、自分の思いを書き出してみよう✏️

志望動機の書き方テンプレート

1次選考で提出する応募用紙に記入する項目で「志望動機」に関わる項目は、以下の2つです。

(※2022年春募集でのものです。文言等変更がある場合があります!)

①ボランティア活動の意義、目的について、ご自身の考えを記述してください。
②JICA海外協力隊に参加する動機、抱負について(経験者はその体験談を含め)記述してください。

①は、かなり抽象的で書くのに苦労しました・・・!!

ボランティアの経験はほとんどなかったので・・・

ただ、これに関して正解はありません!

・あなたにとってのボランティアの意義
・協力隊のボランティアに参加する目的

これらを整理して、自分の言葉で熱意を表現しましょう!

②については、The志望動機を記入します。

この4点を押さえれば、分かりやすくまとまると思います!

① 協力隊に興味を持ったきっかけ
② なぜ自分が行きたいと思ったのか(価値観・目的)
③ 活かせるスキルや経験
④ 活動後にどう活かしたいか(将来の展望)

自分らしい言葉でまとめると◎。

実際に提出した私の志望動機(2022年春募集)

①ボランティア活動の意義、目的について、ご自身の考えを記述してください。

ボランティア活動とは、「思いのリレー」であると考えています。見返りを求めない活動であるからこそ、ボランティア活動を通して、人々の心と心が結びつくと考えます。子どもの持つ可能性は無限大です。隊員として任地に赴き、教育を通して子どもたちの無限の可能性を引き出すことで、思いのバトンを繋ぎます。途上国を援助するのではなく、互いを尊重して学び合う姿勢を大切に、共に活動します。2年間の活動の中で教育に携わる者として見聞を広げ、私自身も人間として成長することで、今後の教員生活の中で活かせることがたくさんあると確言しています。

②JICA海外協力隊に参加する動機、抱負について(経験者はその体験談を含め)記述してください。

小学生の時にテレビで見た、発展途上国の栄養失調児の映像が目に焼き付いています。自分とかけ離れた環境に衝撃を受け、途上国支援に興味を持つきっかけとなりました。学生時代にバックパッカーとして途上国を旅行したことから、途上国の力になりたいという気持ちは憧れから目標へと変つりました。大学卒業後、民間企業で代理店営業を行い、その後小学校教員として1年半勤務しています。営業で培った相手のニーズを掴む力、現在、教員として研鑽を積んでいる日々で得たことを活かして途上国の子どもたちのよりよい未来のために活動していきます。

ポイント

私は、志望動機を書く際に、2次選考の面接を意識して書いていました!

例えば②の、「学生時代にバックパッカーとして途上国を旅行したことから、途上国の力になりたいという気持ちは憧れから目標へと変つりました。」の部分。

「どこに旅行したのか、その時どんな体験をして、どんなことを感じたのか・・・」

これは、おそらく面接で質問されるだろうと踏んで、あえて具体的には書きませんでした。

実際、人物面接では「どこに旅行したの?」と聞かれ、旅行の話で盛り上がりました!

伝えたいことを全てモリモリにするのではなく、面接につながるキーワードを散りばめよう!

志望動機を書くときのNG例

「世界を変えたい」「国際貢献したい」だけでは弱い!

この気持ちは大切ですが、抽象的すぎる表現は避けましょう。

「何をどうしたいのか?」まで落とし込んで具体的に書くのがコツです。

私の反省点としては、「思いのリレー」という部分がかなり抽象的でした😭

面接で「つまり〇〇ってことだよね?」と面接官に確認されたので、私の経験からも抽象的な表現は避けたほうが良いと思います。

面接時にしっかりと自分の言葉で説明できたので、マイナス評価にはならなかったと思います!

自分語りばかりで相手(派遣先)視点がない

自分の経験を語るだけでなく、「現地で何が求められているか?」を理解した上で書くと、より現実的で信頼感のある志望動機になります。

ネットで拾ったような内容になっていないか?

ネットの情報を参考にする程度なら問題ないですが、コピペっぽくなると、一発で見抜かれます⚡️

自分の言葉で、自分の経験から語ることが何よりも大事です!!

かっこいい文章じゃなくてイイ!自分の思いが伝わるように書こう!!

まとめ|「想い+経験+相手視点」が合格のカギ

志望動機は、自分の想いを相手に伝える大事な部分です。

JICA海外協力隊では、ただ「やる気がある」だけでなく、「それを支える経験や考え方」が求められます。

しっかりと自己分析をして、「なぜ行きたいのか」「何ができるのか」「その後どうしたいのか」をセットで伝えるようにしましょう!

これから協力隊を目指す方のお役に立てたら、幸いです🌱

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