こんにちは!ナギです🌱
今日は、学校巡回の一環で初めて複式学級の小学校を訪問しました!
「複式学級」とは、2つ以上の学年を1つにした学級のことです。
1クラスに1人の先生が配置されているのは町の中心部のみで、ホンジュラスの小学校の半数以上は、この複式学級で構成されています。(7割以上とも言われています。)
更に、伝統的として若手の先生が農村部に派遣されベテランになると都市部へ異動するというシステム!
日本と異なり定期的な教員の異動がないため、10年以上同じ学校に勤めている先生がたくさんいます。中には、40年勤務しているという超ベテラン先生も・・・! そのため、都市部の学校に異動したくてもなかなかできないのが現状です。
このような事情があり、その複式学級を担当するの若い先生が多いのです。
さて、今日は市の中心部から比較的近い学校を訪問。
ものすごい傾斜の坂道を登っていきます・・・
途中何度も滑り落ちる私。笑 でも子どもたちは、走って登り降りするみたいです。さすが・・・😅
この学校は、2〜5年生の子ども30人弱を1クラスとしていました。
1学年3〜5人でグループになって学習。
そして、何より驚いたのは・・・先生が若い!!
何と、今年大学を卒業したばかりだそう。
私が普段活動している小学校は市の中心部にあるため、ほとんどがベテランの先生。
4学年の算数をどう同時指導するんだろう・・・
先生に質問してみると、「とても難しいし、どうしたら良いのかわからない」だそう。
そりゃあそうですよね。
私が教員1年目の時は、1から10まで先輩に質問していたし、隣の学年主任の授業をこっそり見学したりして、授業の進め方や子どもの動かし方などを学んだもの。
いきなり、自分1人しかいない学校に放り込まれるなんて、しかもそれが複式学級だなんて・・・
想像しただけでも恐ろしいです・・・😱
更にさらに、教科書がない!!
あるのは2年生、4年生の子ども用の教科書が2、3冊のみ。
子どもに1人1冊教科書がないのは、ホンジュラスでは当たり前。ですが、子どもの教科書はおろか先生用の指導書が1冊もない・・・!!
これは大問題。
指導書には、教科書の内容をどのように進めたら良いか、指導の手引きが記載されています。
基本的に指導書を見て授業を組み立てます。指導書に沿って指導すれば、授業が成り立つようにできているのです。(とはいえ、ホンジュラスには活用していない先生もたくさんいますが・・・😂)
それが一冊もないなんて・・・
これが複式学級の現実なのか・・・と驚愕しました。
これは、県の教育事務所も問題視するわけだ・・・
今日は、初めての訪問なので子どもたちに日本語の挨拶を紹介。
帰る時には、みんな「サヨナラ〜」って手を振ってくれました。
子どもってすごいよなぁ。
この子たちのために、少しでも力になりたい。困ってる先生の手助けをしたい。
複式学級の経験はないけど、できることはあるはず!
やっぱり学校に行くと力が湧いてきますね🔥
そう思ってズルズル滑りながら坂道を下り、帰路につきました。
それではまた〜、Adiós👋