模擬授業②高学年の実態

小学校

こんにちは、ナギです🌞

今日は、2回目の模擬授業&研修会でした。

前日は本当にやりたくなくてやりたくなくて・・・

でも終わった時のこの達成感✨

クセになる・・・笑

今日の授業は、5年生「面積」

『異なる2つの単位を持つ長方形の面積を求める』テーマ。

もう本当に大失敗。笑

子どもの現状が如実に現れた授業でした。

絶望ポイント①わり算できない

授業の最初に、基礎計算能力向上のため「算数ドリル」を実施。

ホンジュラスの子どもは、基本的な計算能力が十分に身についていない。

今日は、2桁÷1桁のわり算のパート。

35÷7のように、筆算は必要なく九九を使ってとける問題。

全8問、日本の5年生なら3分で全員終わりそうな内容だけど・・・

5人くらいしかできない。

「7に何かけると35になる?」

とヒントを出しても、全くできない。

かけ算を暗記していないのは、知ってたけどここまでとは・・・

チーン。(絶望の音)

結局大多数ができていない状況で答え合わせ。

ここでの落とし穴は、全体に質問して答え合わせすると(数少ない)できた子が答えるから、みんな理解しているように感じちゃうんですよねぇ。

だから机間指導していない先生は、子どもの実態が把握できない。

絶望ポイント②全学年以前の既習内容、記憶なし

今日の問題は、「m」を「cm」に直して計算するものでした。

問題:フェリペが長方形の壁にペンキを塗りました。縦の長さは3m、横の長さは60cmです。フェリペが塗った壁の面積は、どれだけですか?

私「今日の問題は、今までと何が違う?」

子「・・・」

子「・・・単位が違う」

私「そうだね、じゃあ面積を計算するために何をしなきゃいけない?」

子「かけ算」

私「かけ算だね(そうじゃない〜💦)、たて×横のかけ算する前に何しなきゃいけないかな?」

子「・・・」

私「今までは、同じ単位ずつで計算したよね?」

「違う単位だと計算できないよ、どうする?何をしなきゃいけない?」

子「・・・」

ここまで来てもうダメだと、諦めてヒントを出す。笑

私「単位を揃えなきゃいけないね。じゃあmをcmに直して、式をノートに書いてみよう!」

・・・

誰もかけない😇😇😇

式をかけたのクラスで1人だけ😇😇😇

なぜなら【1m=100cm】という既習内容が全く身についていないから。

私「ヒント欲しい?」

子「欲しい〜!」

私「1mって何cm?」

子「・・・」「・・・100cm」(すぐ出てきたの2人だけ)

私「じゃあ【1m=100cm】を使って3mをcmに直してみよう!」

それでもできない😇😇😇

チーン(絶望の音)

結局ほぼ答えのようなヒントを出しまくって、なんとか解かせる。

あの時間は、自力解決と呼べるのだろうか・・・(遠い目)

絶望ポイント③やっぱり全然かけ算できない

丁寧に説明したのち、気を取り直して練習問題。

式: 2m=200cm

 200×90=18000

答え:18000平方センチメートル

200×90ができない😇😇😇

そりゃあかけ算できなかったらできないよな、うん。

結局3分の1くらいの子は、できてなかった。

チーン。(絶望の音)

失敗したけど結果オーライ

低学年からの積み重ねが、どれほど大切か痛感した授業だった・・・

結局、基礎知識が身についていなければ数学的思考力は育たないんですよね〜。

例えば、【1m=100cm】がわからない→単位を変えて表すという概念がない→かけ算覚えてないから計算ができない→わからない

簡単な足し算引き算ならともかく、高学年は嫌でも既習内容を活用しないと問題が解けない。

でも今高学年の子たちは、パンデミックで2年間休校していた間、授業を受けてない。

一応オンラインで授業をしていたらしいけど、ほとんど機能していなくて低学年の学習内容がすっぽ抜けている。

その状態で日々効率の悪い授業をしているから、分からないがミルフィーユ状態になってる。

こんだけできなかったら怒りたいし、子どものせいにもしたくなるよな・・・笑

ってちょっと先生たちに共感。笑

という具合に、もう本当にグダグダの授業。

ただ、このグダグダが功を奏し「うちのクラスもこんな感じだ。」と共感してくれた先生も多かった。

授業のやり方が良くても、基礎が身についていなければ学力は向上しない。

私がこの半年伝えたかったこと。

でも今まで先生たちは、「基礎じゃなくて子どもの理解度が上がるテクニックを教えてほしい」と言って、意見の食い違いがあった。

でも、今日の授業を通じて先生方に少し伝わったと思う!

「かけ算ができないとわり算もできないし、今日みたいな内容の授業は(ご覧の通り)難しい。だから毎日少しずつ復習していきましょう。」

かけ算の復習方法を紹介すると、「月曜からやってみる!」と言ってくれた先生も多くて嬉しかった。

授業後の研修会では、学年ごとにグループになって、授業の悩みや子どもたちの状況を共有する時間を設けました。

「私のクラスの子たちは、これができないんだ。」

「うちのクラスでは、こんな風にして教えている。」

この2校は、少し指導力や子どもの学力に差があるので力のある先生の話を共有できたのは、よかったかな。

議論する先生たちの姿を見て、子どものためを思う気持ちが伝わったし、

この先生たちの思いを無駄にしないためにも頑張ろうって思えた。

最近、自分の存在価値を見失ってやる気無くなってたけど

ちょっと前向きになれた研修会でした✨

まあたまに「やってられるかぁ!」ってなる時もあるけど

また月曜日からもぼちぼち頑張りますかぁ笑

さぁて、今日はビール飲むぞ〜🍺

Adiós👋

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