ホンジュラスの教育課題

小学校

こんにちは!ナギです🌱

今週は、ひたすらテストの丸つけを行っているのですが・・・

とにかく点数が低すぎて悲しくなる毎日です😭

ホンジュラスは、中米最貧国の1つで国民の約6割が貧困状態にあると言われています。

その原因の1つが、脆弱な教育です。

ホンジュラスの義務教育は、日本と同じで小学校6年と中学3年の計9年間。

ですが学年が上がるにつれて、就学率も下がり、大学進学率は全国民の20%に満たないというデータもあります。

これらの背景には、学校の資金不足、授業数の少なさ、教員の質の低下、保護者の教育に対する関心の低さなどがあります。

加えて、家庭の仕事の手伝い、若年妊娠、ドラッグに手を出すなども社会的な課題になっています。

十分な教育を受けていない→低賃金の仕事→貧困、という具合に貧困の連鎖が慢性的に続いているのです。

このような状況を改善するため、JICAは長年に渡り【算数教育の向上】のための支援を行っています。

が、なかなか改善していないのが現状。

学校で授業を見たり、こうして1人1人のテストの回答を見ると、学力不足の現実を突きつけられます。

2、3年生でも、文字が読めないので問題の意味がわからない子がクラスに何人もいる。文字は読めるけど、足し算なのか、引き算なのか式を導き出す能力が身についていない、など。

もうこれは、算数以前の問題・・・😭

例えば、3年生に実施したテストの回答がこれ。

問題9:空欄に対応する図形をかきなさい

見ての通り、空欄に「○」をかく問題です。

でも、何をするかわからず図が書いてあるから色を塗ってしまう。理解していない周りの子も、同じように色を塗る。

1年生ではなく、3年生です。

高学年では、低学年の内容が定着していないため学習内容が十分に理解できてません。

6年生でも繰り上がりのある足し算ができない、かけ算を暗記していない。長方形の面積は、クラスの半分以上が正しく求められません。

市の中心部の学校でこの状況ということは、複数学年で1人の先生しか配置されない地方の学校は、さらに学力が低いことが予想されます。

この状況を変えるために派遣されているんだと思うけれど・・・

課題が多すぎて、どうしていいのか分からない。

というか、私が2年いてなんか変わるんだろうかって思ってしまう。

全ての子どもたちの状況を改善することができないことに、もどかしくて、とても悲しい。

子どもには何の罪もないし、将来なりたい職業を自由に選ぶ権利がある。

でもきっと、このままの学力では、将来を選択できる子は少ない。

政府のせい、親のせい、お金がないせい・・・

誰かのせいにしてしまうのは、簡単だし、楽。

でもそうしていても、何も変わらないのも事実。

何かが変わるか分からないけど、今自分の目の前にいる子どもたちのために

できることを少しずつやっていくしかない。

現状に絶望しつつも、前を向いて頑張ります🔥

コメント

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