こんにちは、ナギです🌞
先日、現職参加のため3月末で帰国する同期隊員を見送り、いよいよ自分の活動にも終わりが近づいているなぁと感じる今日この頃です😌💭
さて、今日は私の活動についてpart2、書いていきます✏️
はじめに
【小学校教育】は、他の職種と比較すると、要請数が多い職種だと思います。
しかし、一言に小学校教育といっても、その活動内容は国や地域によって大きく異なります。
複数の学校を巡回したり、1つの学校に配属されたり、算数がメインだったり、体育や図工がメインだったり・・・
応募の際に、「自分にできること」「自分のやりたいこと」とよく照らし合わせることをお勧めします!
ホンジュラスの小学校教育について
小学校教育の隊員
現在、ホンジュラスで「小学校教育」の職種で活動している隊員は、算数をメインに活動しています。
私も応募時に様々な国の要請をみましたが、算数教育に関わる要請は、やはり多いですね✏️
それほど、現地での課題が多い教科だと言えます。
教育課題
教育課題はさまざまありますが、算数の課題については以下のようなことが挙げられます。
*先生自身が算数に苦手意識を持っている
*授業を行うのに必要な知識を身につけていない(分数を理解していないとか)
*正しい指導方法知らない
*授業日数の不足
*児童が基礎的な計算能力を身につけていない
などなど・・・。
当たり前ですが、大人なら簡単に理解できることでも、子どもにとっては難しいことがたくさんあります。
「どうやって教えたら、子どもが理解しやすいか?」このポイントを押さえていないと、せっかく授業をしても子どもたちが「?」となってしまうことも多いのです・・・。
それなのに、「なんで理解しないの!」と怒ってしまうという😭

他の国の算数隊員の話も聞いたけれど、大体どこも同じような状況です・・・
また、ホンジュラスでは、10年ほど前にJICAの専門家による算数プロジェクトが行われ、算数の教科書が作成されたのですが、配布までに至らず・・・教室にボロボロの教科書が何冊かあるだけで、基本的には【教科書なし】で授業をしなくてはなりません。
目標と具体的なアプローチ
活動目標
私の活動目標は、【子どもたちの算数の学力向上】と、【先生たちの指導力向上】です。
具体的には、先生たちの算数の指導力を向上させることで、子どもたちの学力向上を目指しています。
そのため、活動の主な対象は子どもたちではなく、学校の先生たちになります。

板書計画と算数ドリルの普及
【板書計画を活用した授業実践の普及】&【算数ドリルの普及】を目指しています✨
板書をただ写すだけでは、子どもたちは何も学べません。
授業を行う際の「基本的な流れ」を片付けるために、「学習問題」「練習問題」のように、いくつかのプロセスに分けて授業を展開する方法の普及に努めています。
また、子どもたちの基礎計算能力の向上も、重要な課題です。
高学年でも、かけ算九九が言えないことはザラにあります。

かけ算がわからなければ、わり算は理解できないし、もちろんその先の単元もあやふやになってしまいます。
そのため、たし算・ひき算・かけ算・わり算の四則計算を基本とした、算数ドリルも合わせて活用しています。
これは、昔の算数ボランティアの方が作成したものです。
継続して取り組むことで、児童の基礎的な計算能力が向上するので、より日々の授業の理解度も増すというわけです✨
活動内容
活動校での授業観察
市のモデル校となる活動校2校で、算数の授業観察を行います。
授業の良かったところ、前回と比較して改善されたところなどを伝えていきます。
教員時代、誰かに授業を見られるのが大嫌いだった私・・・。
でも、褒めてもらえると、すごーく嬉しいんですよね!

大人も子どもも、褒められて嬉しい気持ちは同じだ〜!
快く迎えてくれる先生たちに感謝して、良かったところ3つ、アドバイス1つをフィードバックして、先生たちのモチベーションが向上に繋がるように意識しています✨

研修会の実施
活動校や市の先生方を対象に、算数研修会を行っています。
模擬授業をしたり、算数の指導方法について共有したり、日頃の授業観察で良かった点を共有したり・・・
あとは、授業を行うのに必要な知識を補うための知識を復習したりします。
日本では「先生はなんでも知っていて、なんでもできて当たり前」ですが、ホンジュラスではそうではありません。
高学年で学習する分数や面積・体積の単元は、多くの先生が苦手意識を持っています。
【先生が正しく理解していない▶︎子どもたちも理解できない】という悪循環を断ち切るために、知識強化の研修は多くの需要があるのです。
算数テストの実施
現状把握と成果の確認のため、年1回、他の任地の算数隊員と合同でJICAの算数テストを実施しました✏️
日本と異なりクラス替えがなく、毎年同じ担任の先生が受け持つため、先生の指導力によって成績が全然違う・・・😂
「どの単元を子どもたちが苦手としているか」「どんな指導が有効か」、現状と改善点を先生たちと共有しました。

また、基礎計算に特化したミニテストも実施しています。これは、日々の算数ドリルの成果を図るものです。
5問×2点で満点を目指しやすいので、子どもたちのモチベーションアップにもつながっています。

結果はともあれ、ホンジュラスの子たちはみんなテストが大好きなんです!笑
その他
私には、活動のウラ目標があります。笑
それは、子どもたちに「日本の文化を知ってもらうこと」「世界に目を向けるきっかけ」を作ること!!
ホンジュラスの人にとって、日本は決して身近な国ではありません。
大人でも、中国の一部だと思っている人がいるくらい。笑
そんなホンジュラスの子どもたちに日本のことを紹介したり、折り紙をしたりすることで、少しでも日本を知ってもらえたら、興味を持ってもらえたら、と思っています。

「要請書」に書いてあることだけじゃなくて、せっかくここまできたんだから、自分のやりたいことは全部やりたいのです✨

欲張りかもしれないけど、欲張りだっていいじゃないか〜✨
まとめ
以上、私の活動についてまとめてみました✨
ただ、これはあくまでも一例です。
協力隊の活動に「〇〇しなければいけない!」は、ありません。
また、任地や配属先の状況によって、求められること・課題は大きく異なります。
私も、同期に算数隊員がおり、任地は違えど要請内容はほぼ同じでした。
しかし、その同期と私の活動スタイルは同じではないし、先生たちが求めていることも違いました。
自分にできること、求められていること、やりたいこと、を考えて活動していくことが大切!
この記事がどなたかのお役に立てば、嬉しいです🌱
それではまた、Adiós👋
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