「低学年は問題ゼロ!?」基礎が軽視されるホンジュラスの教育

研修会

こんにちは、ナギです🌞

あっという間に6月1週目も終わり・・・

今月は、新しい試みにチャレンジします!

それは、『算数チームで運営する研修会の実施』。

今まで行ってきた研修会は、小規模だったこともあって1人で実施していました。(もちろん会場準備などは、手伝ってもらいましたが。)

今後、市や県での研修会を実施していくため、算数チームの先生たちと一緒に運営していく方向にシフトチェンジ。

私が拙いスペイン語で話すよりホンジュラス人の先生たちにお願いしたほうが、断然わかりやすい!

そして、何より自分の帰国後も研修会を実施できる人材を育成することが、私の目標の1つでもあるのです。

ということで、月末の研修会に向けて初めてのミーティング。

当日の流れを説明し、低学年、高学年それぞれの模擬授業の担当者を決めるところで、まさかの発言が。

「ナギ、高学年の指導は知識不足が課題だけど、低学年の指導は何も問題ない。だから模擬授業は高学年だけでいいんじゃない??」

んなわけあるか〜〜い!!

「確かに内容は簡単だけど、低学年の指導には特別な技術や適切な教材が必要だから」って説明したけど、あんまりピンときてなかったな・・・。

確かに大人からしたら、低学年の内容は簡単です。

(ホンジュラスの先生は、高学年の問題はほとんど解けない。)

でも、教えるのは楽かもしれないけど、そこには色んな技術や教材の工夫が必要なんだよ!!

他の教科もそうですが、算数は特に、積み重ねがものをいう教科です。

低学年で習う算数の基礎が、もう本当に本当に重要なんですが・・・

それが、あまり理解されていないんだと痛感しました。

例えば、「7+6」を計算するとき、ほとんどの人が「13」と瞬時にわかるはず。

でもそれは、「さくらんぼ計算」、つまり6を3と3に分けて「7+3」で10を作る、残りの3で「10+3=13」というプロセスを一瞬でできるまで何度も何度も練習してきたから。

(図1参照)

図1

また、この「さくらんぼ計算」がスムーズにできるようになるには、「10」という数が「何と何」(例えば『7と3』『6と4』)で構成されているのかという概念を理解している必要があります。

これは、10だけでなく、他の数でも同様です。

6は「1と5」「2と4」「3と3」に分解できる、というように数の合成と分解を繰り返して、基礎的な計算能力を身につけていくのです。

でも低学年、特に1年生の子どもたちは数字だけでは分かりません。

だから絵を使って説明したり、数え棒などの道具を操作して、計算をします。

でも、ホンジュラスではそういう支援は、ほとんどありません。

ただ聞いているだけ、黒板を写しているだけ。

数の意味や概念を理解しないまま、低学年が終わっていく。

こうして基礎能力が身についていないまま、どんどん進級してきます。

結果、高学年ではもう手がつけられない状況😭😭😭

高学年→「前の学年の内容がわかってない」「かけ算を覚えていない」

低学年→「親が家で宿題を手伝ってくれない」

言い訳の嵐🌀

(確かに、この国の保護者の教育に対する関心はめちゃくちゃ低いけど・・・)

自分たちの指導に問題なしという意識では、改善の見込みがない・・・

高学年の先生たちは、知識不足もあるので問題意識を持ちやすいけど、低学年の先生は内容が簡単なだけに色々言い訳しがち😂

自分が理解できているからオッケー、じゃなくて子どもの目線で考えて、どうやったらもっと分かりやすいかなって考えられたらいいんだけどな。

う〜ん、これは研修会の裏目標『低学年の指導の重要性を理解してもらう』になりそう💭

まぁミーティング自体は、いい感じだったので先生たちと一緒に頑張りたいと思います🌱

それではAdiós👋

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